研究開発
廃金属水銀の硫化・固型化処理技術の開発
これまで廃棄物から回収された金属水銀は、水銀使用製品等にリサイクルされていましたが、水銀の使用などを国際的に規制する水俣条約の発効により、今後余剰となる水銀を安全に処分することが必要になります。
水銀の安全な処分法として硫化・固型化がありますが、当社はこの一連の処理技術に関し平成23年度から様々な試験を行い、平成28年度からは環境省の委託を受け、商業規模での水銀の安定・固型化実証試験を行っています。
今後はこれまでに蓄積した水銀の処分に関する知見と技術を海外へ発信し、国際的な水銀対策に貢献していきたいと考えています。
(環境省委託業務:平成28、29年度水銀の硫化実証試験業務)
廃乾電池処理で回収される亜鉛滓(亜鉛、マンガン)のリサイクル用途の拡大
現在亜鉛滓は亜鉛原料または微量要素肥料原料としてリサイクルしていますが、その他に亜鉛滓を用いた高性能・低コストのアルミニウムスクラップの脱Mg材の開発を行っています。
- 亜鉛滓
廃蛍光体の分離・再利用技術の開発
廃蛍光粉からのテルビウムを含む緑色蛍光体の分離精製及び量産化技術を確立しています。
(NEDO:平成27年度希少金属代替・低減省エネ材料技術実用化開発助成事業に採択)
- 廃蛍光粉から回収した緑色蛍光体
ナトリウムの電解精製
LEDの製造等に使用されるナトリウムのリサイクル・高純度化に向けた精製技術を開発しています。
(平成27年度シーズ活用研究開発事業(革新的ものづくり産業創出連携促進事業)に採択)
- 金属ナトリウムの電解精製装置